【オルネの人びと】家具づくりから会社づくりまで!なんでも屋さん・来海の場合

【オルネの人びと】
家具づくりから会社づくりまで!
なんでも屋さん・来海の場合

私たち、オルネ ド フォイユはインテリアや雑貨を販売するお店です。
日々、さまざまな物をお届けする一方で、「どんな人たちが働いているのか?」「どんな仕事をしているのか?」など、ふだんはあまりお伝えできていないのではと思います。

そこで、オルネ ド フォイユで働くスタッフたちへのインタビューを通して、「オルネの人びと」のことを紹介していくことに!

第2回は会社経営とシステム担当の来海のインタビューです。

商売のことを学びたかった。
“ちょっと”のつもりが、気づけば10年!

―さっそくですが、まずは簡単に自己紹介をお願いします。

来海 会社運営とシステム担当の来海(キマチ)です。現在は労務・経理など裏方の仕事をしていて、照明の加工や木工なども時々やっています。最近は子どもたちと虫取りにハマっています。

―ありがとうございます。オーナーいわく、来海さんはかなりイレギュラーな採用だったそうですね。入社のきっかけを教えてください。

来海 当時は家具工房で、技を習いながら自分で作った手作り家具をお客様へ販売していました。

―家具工房!?

現在もランプのコード加工なども行う

来海 もともと学校ではデザインを学んでいたのですが、「手を動かしたい」と卒業後に家具作りを習って、そのまま工房を借りて自分で家具の販売をしていたんです。アンティーク家具に興味があったので、オルネの「アンティーク家具修理スタッフ募集」のページを見つけて応募してみました。

―それもなかなかマニアックというか、珍しい募集ですね。

来海 ね(笑)。実際、募集は終了していたのですが、「WEBやデザインのことも半分くらい担当してくれるなら」という、なんとも自由な感じで採用してもらいました。そもそもお店のことも知らなかったので、面接のお兄さんが社長だったということも、入ってから知りました。

―来海さん、なかなかの強者です(笑)。

来海 そんなことないですよ。あと、自分で家具販売をしているなかで、商売のことを何もわかっていないと実感していたのも転職を考えた理由の一つです。

―商売のことと言うと?

来海 きちんと就職したことがなかったので、社会のことを何もわかっていなくて、「家具を買ってもらうってどうしたらいいの?」という状態でした。普通に商売が成り立って会社が続けられている、というのは全然あたりまえのことじゃないんだと身をもって実感しました。一寸先は闇というか、混沌としているのが普通なんだなあと。今になってみると大事な経験だったと思いますが、だからこそ、オルネに入社して商売のことを学べたらいいなという気持ちもあったんです。

―なるほど。そう考えると、今来海さんが会社の仕組みづくりに携わっていることにもつながりますね。

来海 そうかもしれません。今だから言えますが、ちょっと経験できたらと腰掛けのつもりだったのですが、それがこんなに長くいることになるとは(笑)。

―2009年に入社なので、もう10年以上ですね。そして来海さんといえば、オリジナルのランプ!

オリジナル・ウッドターニングランプ。当店人気のアイテム!

来海 オリジナルのウッドターニングランプは、入社当時にオーナーのアイデアを元に僕がデザインを起こしたものです。その頃は、アンティークの小物やパーツが社内にたくさん転がっていて、木のパーツをランプにしたら面白いのではというアイデアから生まれました。

―今では、オルネを代表するとも言えるランプですよね。

来海 思いついたことをいろいろとやってみていた時期で、このランプも作ってくれる職人さんを探すところから、試行錯誤しながら作りました。今、人気になっているので、感慨深いです。

裏方として支え、仕組みをデザインする

―家具修理スタッフとして入社後も、いろんなお仕事をされてきたとか?

来海 そうですね、WEBや写真も独学でやっていたので、家具や内装作り、オリジナル製品の設計、WEBサイトのデザイン、商品撮影などいろいろ経験させてもらいました。お店番をしていたこともあります。

―想像以上に“いろいろ”です!

オルネコ ヴィンテージウッド・フードボウル。仕入れたヴィンテージの土台を削って平らにするのも来海の係

来海 人が少なかった時期には、カスタマー対応や商品管理など、WEBショップをほとんどひとりで運営していたこともありました。

オーナーの近くにいることが多く、オーナーの興味の向くままDIYやお店作りなど含め、いろいろなことを経験させてもらいました。思い返すと、毎日壁紙を貼っていた時期もありましたね(笑)。

―そんな時期もあったのですね。今、たくさんのスタッフがいてホッとしています(笑)。

来海 5年前くらいから、オーナーと一緒に会社のありかたを意識するようになりました。それからは、徐々に人が増えるにつれ裏方として会社づくりにまわっている感じです。

―家具修理やデザインの仕事から会社づくりと聞くと、まったく違う畑のように思えますが…?

中央にいるのがオーナー 谷。いつも話し合いが尽きない

来海 自分としては、ずっとデザインをしている感覚です。経理については、経営が困難になった時期に、徹底的に見直して新しいシステムも導入し、仕組みを作ってきました。労務も、会社を一から作り直すため、「人材」という、会社で一番大切な部分の仕組みを作り直そうということで取り掛かりました。その流れで今は僕が担当しているのですが、今後はもっと得意な方に引き継いでいく予定です。

―仕組みづくりって、会社経営はもちろん、どんな仕事を進める上でも大切な部分ですね。

来海 これからも、どちらかというと裏方として、アイデアを具体的に形にしていくプロセスを担当していくのかなと思っています。

学ぶことが尽きない。
好きなことと仕事がつながっていくのが楽しい!

―来海さんが仕事をするなかで意識していることはありますか?

来海 労務や経理は、とにかくオープンでシンプルで平等なことを目指しています。
あとは、必ずゼロベースで考えるようにしています。自分の思い込みも含め、絶対に正しいことは無いので、まずはみんなの意見を聞き、資料なども目を通してからより良いプランを作れるように考えています。

―オルネでは、個人の意見や考えを聞いてくれる、言いやすい環境がありますよね。また、やりがいを感じるのはどんなときでしょう?

来海 日々学ぶことがやりがいかなと思います。常に変化し続ける会社と環境なので、常に学ぶことが尽きないです。新しいこと、自分の興味があることに取り組むことに前向きな会社なのが自分に合っていると思っています。

来海 仕組みをデザインするなかで、データーべースを学んでアプリケーションを作ったり、またWEBサイトの仕組みを作るために、今はコーディングや英語も自分で学んでいます。プロダクトをたくさん作っていた時期は、いろんな町工場を回ったりもしておじさんたちからものづくりのことを教えてもらったりするのが、とても楽しかったですね。

―来海さんってオルネの「なんでも屋さん」という印象でしたが、日々勉強しているからこそなんですね。学ぶことがやりがい、羨ましいです。

来海 できるだけ自分たちでやろうという精神も、自分に合っているのかなと。裏目に出ることもありますが、「大切なことは自分たちで経験しながらやっていく」というのは、とても重要なことだと思います。

―たしかに。長年働いている来海さんが思う、オルネの良いところを教えてください。

来海 とにかくスタッフがいい人ばかりです。お互いを尊重しながら働いているので、気持ちがいいです。
あとは、変化に柔軟なところでしょうか。理不尽なことが苦手なので、おかしいと思ったら声をあげて変えられる、変えられなくとも納得するまで話し合えるのはいいことだと思っています。

オルネでは数少ない男性メンバー。左からオーナー 谷、来海、カメラマン 白浜

―最後に、オルネド フォイユはどんな会社ですか?

来海 ネコ好きや動物好きが多い会社です(笑)。

―間違いない(笑)。

来海 でも、僕のようにネコ好きでなくても楽しんでいるので安心してください。みんな好きなものに関わる仕事をしていたいという思いがあるのかも。ネコもその一つだし、インテリアとか面白いデザインのものが好きですよね。

―それぞれの興味とか好きなこととか、それが仕事に繋がるのはうれしいですよね。その反面、大変なこともありそうですが(笑)。

来海 好きなことを仕事にするって一人きりだと大変ですが、みんなでやればなんとかなるし、楽しんでできるんだなあと見ています。普通は猫と仕事なんてつながらなさそうですが、好きなことと仕事を繋げられるのがこの会社のいいところなのかもしれないですね。

 

―来海さん、ありがとうございました!

おまけ

来海が着ているTシャツがいつも話題に。通称「キマT」

2021.10.10

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