【オルネの人びと】
フラットでいること、
オープンであること。
デザイナー・原田の場合
私たち、オルネ ド フォイユはインテリアや雑貨を販売するお店です。
日々、さまざまな物をお届けする一方で、「どんな人たちが働いているのか?」「どんな仕事をしているのか?」など、ふだんはあまりお伝えできていないのではと思います。
そこで、オルネ ド フォイユで働くスタッフたちへのインタビューを通して、「オルネの人びと」のことを紹介していくことに!
第6回はデザイナー原田のインタビューです。
フリーランスと会社員、
チームで働くことの良さ。
―さっそくですが、まずは簡単に自己紹介をお願いします。
原田 グラフィックデザイナーの原田です。例に漏れず動物好きです(笑)。最近不動前(会社の近く)に素敵な本屋さんがオープンしたので、お昼休みに覗くのが楽しみです。
―フラヌール書店さんですね!セレクトが素敵ですよね。私もよく行きます。では続いて、入社年と今どんなお仕事を担当されているのか教えてください。
原田 2022年に入社しました。半分フリーランス・半分オルネの社員という感じで働いていて、主にオンラインショップのバナーやページデザインをしたり、商品や販促、店舗イベントに関わるデザイン業務をしています。
―オルネに入社する前はどのようなお仕事をされてきましたか?
原田 最初はデザイン事務所でエディトリアルデザイン(雑誌のページレイアウトや本の装丁など)をしていて、その後フリーランスになりました。フリーになってからは、もう少しグラフィック寄りの仕事が増えて、新規のお店づくりをお手伝いしたり。ロゴのデザインやショップカード、パンフレット、メニューなどの作成ですね。あとはイベントの販促関係に関わったりしました。
保護犬活動をしている方が譲渡会やイベントで使用する無料のリーフレット。 知り合いの保護主さんや獣医さんに協力してもらい制作したとのこと。フリーダウンロードも可能。
―フリーランスから会社への所属…少し珍しい気がしますが、オルネに入社したきっかけは何だったのでしょうか?
原田 いろいろあるのですが…
数年フリーランスで仕事をしてきて、クライアントさんによって案件の規模も期間もバラバラでそれはそれで楽しいのですが、関わり方が単発になってしまうことも多いんです。もう少し長期的にブランディング的な視点を持って関わりたい、固定のチームで動いてみたいなと思っていました。
―たしかに、長期で関わることでブランドへの理解が深まりますよね。チームで意見を交換することで、デザインの提案も変わってくる気がします。
原田 そうなんです。あとは、それまで紙媒体の仕事をメインにしてきたのですが、WEB関連の依頼も増えてきていて、そちらの世界とももう少し仲良くしていけたら…、とか。
コロナの影響もあり、フリーランスの仕事は収入が毎月不安定なので、月に数日でも決まった仕事があったら安心だな…。というようなことを考えているところにオルネの募集を見つけて、直感的に応募してみよう!という感じでした。
余地を残す、とらわれすぎないことを大切に。
―実際にオルネで仕事をしてみて、今までの仕事と違うなと感じる部分はありましたか?
原田 一番感じるのはスピード感と柔軟性、でしょうか。
通常は打ち合わせをして→その後ラフでいくつかデザイン提案して→修正やブラッシュアップ→納品となり、それなりの期間を要するのですが、オルネでは最初に方向性を谷さんと直接擦り合わせて、デザインができたら目の前でブラッシュアップといった具合で進みます。
―その場で調整してどんどん決めていきますよね。
原田 ECの世界ってこんなに速いスピード感なんだ!というのが最初の印象でした。
オルネは海外の商品や一点ものを沢山扱っているので、納品時期や商品の詳細が予定と変わることも日常茶飯事ですよね。
―そうですね。
原田 一度UPしたバナーも、状況によってデザイン変更する場合もあります。お客さまの反応なども常に意識している谷さんはじめ、スタッフ皆さんのスピーディで柔軟な動きは感心するばかりです!
「romi-unie × オルネコ ネコサブレ」のページデザイン/ギフトラッピングのデザインリニューアルも手がける
―仕事をする上で意識していることはありますか?
原田 一番は、お客さまにワクワクしてもらえること、お客さまの記憶にちょっとでも残ってまたサイトやお店に来たいなと思ってもらえるよう試行錯誤しています。
―私もいつもワクワクしながら見てます。
原田 ありがとうございます(笑)。あとは、自分をフラットに、オープンにしておくことでしょうか。
―フラットというと?
原田 「こだわってもそこに固執しない」とか「世界観は大切だけど、とらわれない」ようバランスに気をつけています。先ほど話したスピード感や柔軟性の面でもそうですが、その方が商品にもお客さまにも余地を残せるというか、フラットでいられるのかなと。
―なるほど。考える余地を残す、大切ですね。
原田 商品自体が他では買えないようなアイテムだったり、海外のトレンドをタイムリーに取り入れているので、お客さまへの見せ方も同様に商品やお店の“既存のイメージ”にとらわれないように意識しています。以前からある商品でも「今までとは違う、こんな見せ方をしたい」というような要望を谷さんからもらうことも多いですね。
時には手描きの文字やイラストもデザインに取り入れる
原田 そのために、売上、客数、ページ閲覧時間などなど…数字的なフィードバックにも自分から触れるよう意識したり、デザインのことであっても他のスタッフさんの意見を積極的に聞くなど、オープンな状態にしておくよう心がけています。
「SNS担当の人にどっちがいいか聞いてみよう」とか「ファッションのことはあの人の意見聞きたいな」という具合です。逆にコンテンツ企画やスタイリングについて積極的にアイディアを出して、打ち合わせ段階では受け身にならないようにしています。
必要なのはライブ感!?
オルネ流のデザインチェック
―働いていて、“オルネならでは“と感じる部分はありますか?
原田 デザインチェックは直接谷さんと一対一でということが多いのも、オルネならではですね。修正も大体その場でざっくり動かしながら…。最初は戸惑いましたが、慣れました(笑)。谷さんの元ではとにかく“ライブ感”が養われる気がします。
―ライブ感!仕事ではなかなか聞かない単語です(笑)。
原田 はい、ライブ感(笑)。具体的に「文字をこっちに移動できる?」というような指示をもらうこともあり、自分ではしないような配置に一瞬戸惑っても、やってみると不思議と良いバランスになったりもして流石だな〜と。
―プロの方とはまた違う視点で見ているんですね。
原田 逆に谷さんから「こういうのは、どう思いますか?」と聞かれて、「それは(違和感が強いので、)絶対やらない方がいいです」「そうですか…でもちょっと一回やってみてください」「…(仕方なくやって見せる)」「違いましたね、ごめんなさい(笑)」ということもありますね。ご自身が納得するまでやるという精神と、気負いなく意見交換できるのは谷さんならではだと思います。
―オルネに入って大変だったことはありますか?
原田 オルネではあらゆる便利なアプリケーションツールを使っていますよね。
―結構使ってますね。
原田 入った頃はそれらの使い方や使い分けに慣れるのにとても苦労しました。私が入社した後に導入されたアプリもいくつかありますね…
―皆さん「分からない(泣)」と言いながらも何とか使いこなしてますよね。すごいです。
原田 とくに谷さんは新しいものへのアンテナをいつも張っていて、便利そうなものはとりあえず使ってみる!精神の持ち主なので、世の中の新しい情報はいつもオルネで得ています(笑)。そのおかげで、アナログ気味の私もだいぶ更新されました。
ちょっと手助けをする気持ちで、
写真に寄り添ったデザインを。
―原田さんが仕事をしているなかで感じる楽しさ、やりがいやモチベーションを教えてください。
原田 オルネは写真素材が本当に素敵で、単純にテンションが上がりますね。
―毎回楽しみですよね。
原田 デザインする上でとても助けられますし、逆にその良さを邪魔しないようにという感覚です。私のできることは「こんな人に見てほしいな」とか「この下の方の文章までぜひ読んでほしいな」というのをちょっと手助けできたらな、くらいに考えています。
逆に写真の力を借りられないときは、「よしっ」と腕まくりする気分です。
―写真や伝えたいことにあわせてデザインを足し引きするのはとても大事な考え方ですね。
原田 あとはスタッフの方から「あのページかわいかった〜」とか「このバナー良かったよね」と言ってもらえると嬉しいですね。お客さまから反応があれば、なおさらです!
原田 モノもそうですけど、紙が本当に大好きなので、商品パッケージや販促関連の印刷物に関われるときは「やったー」という気持ちで取り組んでいますね。職歴的に、サイズ感や紙質など細かなことは任せてもらえることが多いので自分の引き出しを存分に使える感じがします。印刷があがってくるまでの緊張感は新卒の頃から全く変わらないですが…
―印刷物の企画があると、いつもたくさんのサンプルを持ってきてますよね。紙への愛を感じます。逆に仕事の難しさや大変さはどんなところだと思いますか?
原田 正解がないところでしょうか。前回良かったから今回も同じ方法でうまくいくかというとそうでもなくて…予想を立てて計画しても結果は予想通りとはいかないので、すごく難しいですね。生モノだなあ、と感じます。
ギフトの案内カード
―原田さんが思う、オルネの良いところは何でしょうか?
原田 とにかく人がいいところ。仕事においても尊敬できる人しかいません。
事務所勤務、フリーランスを経てもう一度組織の中で働くというのはかなり緊張もありましたが、あたたかく楽しい方ばかりで本当に気持ちよくお仕事できています。年齢や勤務歴に関係なくフラットに意見交換できるのが嬉しいですね。
―スタッフ同士がすごく対等ですよね。
原田 オルネの仕事では色々な挑戦があり、試行錯誤の中で振り返ってみるとお互いに反省や課題も沢山ありますが、次はもっとよくしていきたいと建設的に考えられる人たちと一緒に働けることは本当に恵まれているなと思います。
労務関係の情報もオープンですし、働き方や困っていることがあればすぐに相談に乗っていただけるので安心できます。
―最後に、オルネ ド フォイユはどんな会社ですか?
原田 常に新しい挑戦や試行錯誤をしている会社。まずはやってみる、という精神を感じます。
―原田さん、ありがとうございました!
2023.04.28