佐野元春 陶展
2022年9月不動前店にて、陶芸家 佐野元春さんの個展を開催しました。
「陰影や色彩、表情が豊かで美しいもの、使い手の創造力を刺激するような作品を制作したい」という佐野さん。
定番の器をはじめ、今回は壁面花器などの新しい試みも。研ぎ澄まされたシンプルさの中にあたたかみを感じる佐野さんの作品。
その展示の様子をお届けします。
左は壁掛の花器。上部に穴があり、ろくろで成形されています。
中央は今回の個展で一番大きな作品だった花器。シンプルでありながら存在感抜群。
大きさも形もさまざまですが、不思議と統一感のある花器たち。
「藍白」と名付けられた釉薬は、ニュアンスを感じる白。
新作デザインのピッチャー。
ゴブレットは佐野さんの作品の中でも人気アイテムのひとつ。
淡いトーンの作品が多い中で、アクセントになっていた黒土のボウル。
高杯皿。釉薬は左から「藍白」「藍白」「海碧」「黒土」。釉薬の違いによって印象が大きく変わるのが興味深い。
皿、カップ、ボウル、ポット、花器など種々様々な作品が並びました。
今回の個展で印象的だったのは、複数購入のお客さまが、とても多かったこと。単品ではなく、お一人で同じお皿やカップを複数点お求めになるお客さまが、多くいらっしゃいました。
「器は、使う人がそこに何かを入れて完成します。その空間、余白を大事にしたいと考えています。」と言う佐野さん。
見た目の美しさだけでなく、実用性や佇まいも素晴らしい佐野さんの器は、一度使うとその魅力にハマってしましまいます。だからこそ、同じものを揃えたくなるし、ついつい増えてしまうんですよね。
オルネでは約2年ぶり、2度目の開催だった佐野さんの個展。佐野さんの今後が、とても楽しみです。